2021.10.20

入浴時には危険が多い

徐々に季節が進み、涼しく(寒く)なってきた今日この頃。

さて今回は、「入浴時には危険が多いので気をつけて~!」というお話です。

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家庭内で起きてしまう事故のうち、約30%が入浴時。

① まず年齢を問わずに起こるのが転倒。
浴槽内では体に浮力がかかるため、浴槽外では洗い場で滑ったりするために起こります。

② そして温度の変化。
当たり前のことですが、基本入浴時には裸になりますよね。
冬場になると、裸になれば当然寒く感じます。一般に温度変化に体は順応できるのですが、特に高齢者はうまく順応できなくなります。
それは….

寒い脱衣所で服を脱ぐ → 血管が締まり血圧が上昇 → 熱い湯につかる → 血管が広がり血圧低下
→ 風呂からあがる(水圧がなくなる) → さらに血圧低下

※急な血圧上昇は脳出血などの危険が、急な血圧低下は脳貧血を起こして転倒するなどの危険性があります。

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日本の気候は高温多湿であり、日本の住宅は「夏に合わせて」造られてきたことで、冬季の寒さには向いていないということが言えます。
すなわち、高齢者をはじめとして障害者、特に循環器系に疾患を持つ高齢者には、室内の温度が不適切な環境なんです。
寒い冬の夜に入浴しようとして暖かい部屋から寒い廊下を通って脱衣室に行き衣服を脱ぐだけでも体には悪い影響を与えているところに、 浴室に入って熱い浴槽の湯に体を肩まで沈めれば血圧を大きく変動させることになります。
入浴中の死亡事故が日本に非常に多いのは、このような住環境と入浴習慣が大きく関与しているんですね。

それでは、そんな入浴時の事故を少しでも減らせるようにポイントをいくつか…. 。
ポイント①:脱衣所や浴室の温度が低くならないように気をつける(暖房を入れる・浴室の窓にカーテンを付けるなど)
ポイント②:湯温は39~41℃くらいに。
ポイント③:食事や飲酒の後、帰宅後すぐには入浴しない
ポイント④:気温の低い日は夜早めに入浴する
ポイント⑤:心肺の疾患や高血圧の人は半身浴がおすすめ。お年寄りが入浴している時は、時々声をかけましょう。

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